完全
予約制
箕面船場阪大前駅
徒歩3分
TASUKU DENTAL OFFICEのお知らせ・ブログ
- TOP >
- TASUKU DENTAL OFFICEのお知らせ・ブログ >
- 他院でのインプラント治療後に歯茎が下がった部位に歯ぐきの移植を行なって改善した症例|結合組織移植術|箕面の歯医者
他院でのインプラント治療後に歯茎が下がった部位に歯ぐきの移植を行なって改善した症例|結合組織移植術|箕面の歯医者
初診時の状態(他院で治療したインプラントの歯茎が痩せてきたことが主訴)
箕面の歯医者 TASUKU DENTAL OFFICE 院長 筒井佑です。
今回の記事では、インプラント治療のトラブルについて2点お伝えしたいと思います。
①知識・技術不足のインプラント治療にはリスクがある
②他院での治療後の問題についてのご相談も当院は受け付けている
それではご説明いたします。
症例の患者様は、大阪府箕面市 50代男性の方です。
他院にて、前歯1本に対して抜歯即時埋入にてインプラント治療を行ない、その後、徐々に歯茎が痩せて下がってきたことを主訴にインプラントを専門としている当院を受診されました。
他院で、痩せた歯茎に合わせて上部構造(被せ物)を装着していたが、歯が長く見た目が悪いのが気になっており、今後、さらに歯茎が痩せて、インプラントが長持ちしないのではないかと心配させれておられました。
治療できる方法がないか話を聞きたいとのことで、インプラント治療を専門としている当院を受診された。
なぜインプラントの歯茎は痩せたのか?その原因とは?
インプラント治療は患者満足度の高いとても有効な治療オプションですが、適切な診断のもと、豊富な知識と高い技術力で施術されなければ、将来的に問題が生じてしまい、インプラント治療のやり直しが必要になってしまう可能性が高くなります。
この症例においても、インプラント治療後に歯茎が痩せるという問題が生じており、適切なインプラント治療が施術されていなかったと判断できます。
インプラントの歯茎が痩せるには大きく2つの原因が考えられます。
1.不適切なインプラント位置
インプラントは一度埋入すると、その位置から移動させることができなくなるため、インプラント埋入手術において適正な位置に埋入することがとても重要です。
特に前歯部においては、噛むことだけでなく、審美性を回復することが求められるため、僅かに埋入位置がズレが生じるだけで、治療の結果が大きく異なります。
>>>>>前歯のインプラント治療を成功させるための条件について(抜歯即時埋入)
今回の症例においては、適正なインプラント位置と比較して、実際のインプラントの位置がやや前方にズレていました。前方にずれてしまうと、適正な歯ぐきの位置から逸脱してしまうため、歯茎が痩せやすくなります。
適正なインプラントの位置から大きくズレている場合には、そのインプラントを使用せず、別の方法で改善しないといけない場合もあります。
2.インプラント周囲に十分な骨が存在しない
インプラントが長持ちするための条件として、インプラント周囲に十分な骨が存在することが必要です。実際にインプラントが長期に安定するためには、約2mmの厚みの骨が必要であると言われています。
インプラントが埋め込まれた後、周囲の骨がインプラントと結合する過程で、骨の吸収が起こることがあり、特に、インプラントを埋め込む際に骨の量が不足している場合は骨が吸収されやすくなります。
骨が少ない場合には、インプラント治療と同時に骨の再生治療を行なう必要がありますが、術前の適切な診断と高度な技術が求められるため、経験の豊富なクリニックで治療を受けることをお勧めします。
その他にも、
・インプラントの感染や炎症
・加齢
・喫煙 など
の問題も、インプラントの歯茎が痩せてしまう原因と考えられるため、適切な診断のもと治療方法を考察する必要があります。
歯茎が足りない部分に対する治療法とは?|結合組織移植術
インプラント周囲の歯茎の痩せに対しては、失った歯ぐき組織の再生治療が第一選択です。
インプラント周囲の骨が少ない場合、インプラント治療後に再度、骨を再生させることは困難であるため、骨のボリュームを補填するために、歯ぐきの厚みを増量させることで、少しでも安定したインプラント環境を構築することを目的としております。
歯ぐきの移植とは、結合組織という歯ぐきの組織を、ご自身の口蓋(上あごの裏側)から採取し、歯茎が足りない部分へ移植する治療法になります。
歯茎を採取した口蓋(上あごの裏側)の部分は、約1ヶ月で元通りの状態に回復しますので、ご安心ください。
治療中は仮歯の装着で生活が困らない
歯ぐき移植を行なう前には、まずは左右対称となるように適正な歯の形態の仮歯を装着し、歯ぐきの再生する範囲やどの程度の量が必要であるかを診査します。
その診査をもとに、術式や歯ぐきの移植量を決定していくことになりますので、この術前の評価がとても重要であり、専門的な医院で治療しなければいけない重要な項目になります。
また、治療期間中は常に仮歯を装着することができますので、「歯がなくて生活できない」などといった心配はありません。
インプラント周囲の歯ぐきのトラブルは改善できる
インプラント周囲の歯ぐきのトラブルとしては、
「インプラントの歯ぐきが痩せている」
「左右で歯ぐきの高さが異なる」
「歯ぐきのボリュームが少なくて、歯茎が凹んでいる」
「インプラントの周りが磨きにくい」 など
様々な問題が生じることがあります。
このような問題には、インプラント周囲の歯ぐきの環境を改善したり、インプラントの上部構造(被せ物)を修正することで、できる限り正常で健康な状態に改善することが可能です。
インプラント周囲の歯ぐきのトラブルを放置しておくと、インプラント周囲炎というインプラントの歯周病に罹患し、インプラントが早期に脱落してしまう可能性が高くなります。
インプラント治療をより長持ちさせるためには、早期に対応・改善し、見た目を綺麗にするだけでなく、ご自身でもセルフケアしやすいようにしてあげることがとても重要です。
術前の診査・診断から、外科治療、術後のケア、メインテナンスに至るまで、徹底したサポートにより、最高の結果を獲得できることをお約束いたします。
当院では、インプラント治療・審美治療を専門としており、高度な技術を持ち合わせた経験豊富なインプラント認定医が治療を担当いたします。
特に、前歯部におけるインプラント治療やインプラントトラブル解決には、見た目(審美性)に大きな影響を与えるため、かなりの技術力と診断力を伴わないと良好な結果は得られません。
前歯部におけるインプラント治療は失敗が生じやすい治療にもなるため、クリニック・担当する歯科医師選びが重要です。
前歯部にインプラント治療を検討されている方は、是非一度当院へお気軽にご相談ください。
インプラント治療以外の様々な治療オプションも含めて、最善の治療方法をご提案することができます。
当院は大阪府箕面市船場に立地しており、近隣の箕面市や豊中市、吹田市、茨木市、池田市からの患者様が通院されています。千里中央、緑丘、東豊中、上野坂、古江台、青山台、新千里北町、新千里西町、新千里東町、新千里南町方面からも多数来院されております。
また、大阪の大動脈である、新御堂筋(423号線)や神戸から京都まで東西に走る国道171号線、箕面トンネル、吹田インター(名神高速)、池田インター(中国道)が近く、車でのアクセスが抜群であるため、大阪市内や明石市、西宮市、箕面森町、京都市、和歌山市など、遠方から通院される方がおられます。
遠方から来院の方は来院回数を最低限にするために、1回の治療時間を長めに確保するなど、通院負担を軽減するための取り組みを積極的に行なっております。
関連記事

監修者情報院長 筒井 佑
日本国内でもトップレベルの歯周治療、インプラント治療、噛み合わせ治療など総合治療を専門とした貴和会歯科診療所に勤務し、佐々木猛先生をはじめとする著名な先生方のご指導のもとで、10年間研鑽を積んでまいりました。全ての分野においてより専門性の高いレベルで臨床に取り組み、1本の天然歯を残す治療から全顎的な治療に至るまで数多くの難症例にも対応いたします。