虫歯から歯を保存する治療、歯冠長延長術

TASUKU DENTAL OFFICEのお知らせ・ブログ

むし歯による抜歯から歯を救う|症例紹介

他院にて、右下奥歯が重度むし歯と診断を受け抜歯した方が良いと説明を受けた。

奥歯の抜歯後は、インプラント治療を勧められたが費用も高く、少しでも自分の歯を残す方法はないか相談したいと、セカンドオピニオンで当院を受診された。

口腔内診査とレントゲン診査を行ったところ、写真の通り歯ぐきより上に歯は全く残っておらず、重度にむし歯が進行している状態であった。確かに、ガイドラインに則って判断すると、抜歯に該当します。

幸いにも、むし歯の進行は歯ぐきの深い部分までは進んでおらず、特殊な歯ぐきの外科処置(歯周外科処置)を行えば、歯をもう一度保存できる可能性があると判断しました。

患者様にも現状を説明し、歯を保存するためには歯周外科処置(歯冠長延長術)が必要であることを説明したところ、外科処置にやや抵抗はありましたが、「抜歯するのも外科処置です。同じ外科処置をするのであれば歯を残すための外科処置をしましょう」とお話ししたところ、「是非治療を受けたい」と承諾していただき、歯周外科処置(歯冠長延長術)を施術することになりました。

術前には仮歯も作製し、治療中の食事や見た目などの生活に少しでも支障が出ないように配慮しております。

歯周外科処置は、十分な部分麻酔のもと行いますので、治療中の痛みは感じません。施術時間は約1時間で、日帰りで出来ます。術後は、抗生物質や鎮痛剤も処方しますので、術部の感染や疼痛へも配慮しております。

骨を削るような親知らずの抜歯より、外科処置による負担は少ないです。

術後1ヶ月程度は、1週間に1度、30分のお時間をいただき術部の専門的なクリーニングを行います。

歯ぐきの十分な治癒を待ったのちに、精密な被せ物治療に移行していきます。

術前歯ぐきの中に埋もれていた歯を、歯周外科処置(歯冠長延長術)により、歯ぐきより上側に獲得することができた。

歯ぐきより上側に健康な歯を獲得することが、精度の高い、長持ちする被せ物を装着していくために重要な条件だと言われています。

術後約6ヶ月で、ジルコニアクラウンが完成し、歯をもう一度保存することができました。

今回、歯を保存できたことで、インプラント治療などの大がかりな外科処置を回避でき、費用的にも期間的にも患者様の負担を減らすことができました。

 

主訴であった、「歯を保存してほしい」という患者様のご希望に貢献でき、大変満足されていました。

院長 筒井 佑

監修者情報院長 筒井 佑

日本国内でもトップレベルの歯周治療、インプラント治療、噛み合わせ治療など総合治療を専門とした貴和会歯科診療所に勤務し、佐々木猛先生をはじめとする著名な先生方のご指導のもとで、10年間研鑽を積んでまいりました。全ての分野においてより専門性の高いレベルで臨床に取り組み、1本の天然歯を残す治療から全顎的な治療に至るまで数多くの難症例にも対応いたします。

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